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NICU GCU PICUの看護師の仕事内容について

小児科病棟には特殊な治療室があります。

 

・NICU:Neonatal Intensive Care Unit(新生児特定集中治療室)
・GCU:Growing Care Unit(継続保育室、回復治療室、発育支援室など)
・PICU:Pediatric Intensive Care Unit(小児集中治療室)

 

以前、綾野剛さん主演でテレビドラマ化された「こうのどり」で話題となり、注目されている小児の病棟です。

 

通称NICUと呼ばれる新生児特定集中治療室は、早産や低体重、先天性の疾患・障害を持って産まれた新生児のケアを行う部署です。
産まれた赤ちゃんは、保育器の中で過ごし治療を行い、成長発達を支援していくのがNICUスタッフの仕事です。

 

保育器の周りには赤ちゃんの状態を示すモニターや人工呼吸器、輸液ポンプなど、数多くの医療機器で管理されます。

 

医師は24時間常駐で看護師は赤ちゃん3人に対し1人以上の配置と定められています。

 

赤ちゃんの体重が2,000gを超え、状態が安定するまではNICUで看ます。

 

感染予防の上、面会は赤ちゃんの両親のみ、面会時間も決まっています。

 

重症の子のケアを行う事も多々あり、中には亡くなるケースもあります。

 

そのような子とも関わりながら、赤ちゃんの両親のサポートをする必要があります。

 

母子分離状態でも赤ちゃんとママの愛着形成が行われるようにという目的で育児参加を行います。

 

経過に合わせてカンガルー抱っこをしたり、ふれあい母乳、抱っこなどを取り入れていきます。 

 

 

NICUにおける看護師の仕事内容(看護師3対患児1名)

 

・赤ちゃんのバイタルチェック(状態の観察)が大きな割合を占める
・赤ちゃんの検温
・モニターの表示などを確認し、状態に変化があるときにはすぐ医師に報告
・医師にその指示を受ける
・処置が必要な時は医師が行い、処置の介助
・呼吸器の管理
・薬剤の管理と投与
・母乳・ミルクを与える
・オムツを替える
・環境整備:未熟児がすくすくと成長出来るように、御腹の環境に近づけ、照明は暗く、室温も高め、騒音などにも注意して静かな環境作りを心掛けます。

 

※非常に大切な業務として、その赤ちゃんの両親に対する精神的ケアが重要になります。

 

子供が生まれて即入院生活を送ることになってしまうのは親としてとても辛いことです。

 

ショックや悲しみ、葛藤などを乗り越えて赤ちゃんと一緒に良い親子関係を築いてもらう為に、赤ちゃんの父親・母親とじっくり話し合いながら必要に応じてアドバイスを行っていきます。

 

そういった際にいつまでも落ち込んだ気持ちを引きずってしまうような方はNICUには不向きかもしれません。

 

強い精神力がある人が、能力を発揮できると思われます。

 

 

NICUで働くメンバー(看護師たち)

 

新生児集中ケア認定看護師

リスクを抱えた新生児のケアや処置に関する知識と技術を習熟し、特化していると認められた認定資格。

 

より一層深い知識を身に着け、NICU看護師としてステップアップ可能。

 

NICUにいる他のスタッフからの信頼も厚くなることでしょう。

 

※新生児集中ケア認定看護師となるには、通算5年以上の実務経験(うち3年以上は認定分野での実務研修)が必要。新卒や未経験の方はまず、NICUに配属されることから始まります。

 

助産師
 

助産師資格取得者も割と見受けられる看護師。

 

赤ちゃんの取り上げの介助や、その後のケアを専門とする資格。

 

新生児に関する深い知識を持っている助産師資格を持つ看護師はNICUにおいて重宝される存在です。
※分娩の介助は「助産師」の資格がある看護師にしか出来ない仕事です。

 

 

次に、GCU(継続保育室、回復治療室、発育支援室など)には、NICUで状態が安定した赤ちゃんや、退院が近い赤ちゃん、軽度の呼吸障害の赤ちゃんが入院する病棟についてです。

 

GCUにおける看護師の仕事内容(看護師1対患児5〜6名)

 

・退院に向けての育児参加が中心もちろんNICUに引き続きカンガルー抱っこなど
・授乳や沐浴なども退院にむけての練習というが目的
・授乳時間もママが主体になって調整したり、沐浴の練習も行う
・退院に向けて調整を行うのが主な役割
・赤ちゃんの中には呼吸器をつけて退院する赤ちゃんなどもいるので、赤ちゃんの個別性にあった育児指導を行う
※24時間の電話対応も行うNICU、GCUの管理体制は病院によっても異なり、入院先も病院の医師、看護師に尋ねた方がよいでしょう。
突然入院した赤ちゃんの両親の抱く不安は、赤ちゃんの状況によっても、大きく異なると思います。
分からないことは何でも医師、看護師に相談していきましょう。

 

 

最後に、PICU(小児集中治療室)の看護師の仕事内容は、小児版のICUといってよいでしょう。

 

24時間継続した集中治療が必要な重症小児患者を扱っています。

 

・先天性心疾患や脳外科領域のオペ後の管理
・臓器不全など循環管理
・呼吸管理が必要な疾患

 

小児専門病院や大学病院等の大規模病院にしかなく、独立したPICUではなくNICU(新生児集中治療室)と同じ病棟内にあり、医師や看護師もPICU専門ではなく、PICUとNICUの2つを担当する事が多いです。

 

専門性が高く、施設数が少ないため、近隣の地域だけではなく県内外・遠方から入院・転院してくる患児が、小児医療の最後の砦としています。

 

 

PICUの看護師の仕事内容

・全身管理を行い、異常の早期発見に努める必要
・患児は急変しやすく、状態が安定していても、突然急変を起こすリスクが高い為、常に緊張感を持ち、全身管理が大事。
・小児救急を兼ねている病院が多い為、集中治療の看護だけではなく、救急搬送されてきた重症患児の初療に参加し、救急看護を行う。
・入院中の患児や家族の精神的なケア
・発達段階を考慮したケア、集中治療を受けながらも、発達を促すようなケアが必須

 

 

NICU・GCU・PICU病棟看護師のメリット・デメリットについて

 

NICU
メリット

・新生児に対する看護が学べる。
・赤ちゃんを運ぶとき、扱うときも細やかさが必要となる。
・注意力や正確性が養われる為、採血など、成人より小さく細い腕から血管を見つけるからである。
・観察力が養われていくので、小児科での看護よりも高度な技術が身に付く。(言葉を話せない為、見落とせない怖さがある)
・より密接な家族看護を学ぶことができる。(家族に対してのケア重視)

 

デメリット

・成人看護学が学べない。
 (成人の体位変換や清拭、採血やルートキープ、異常の気付き等)
・精神的負担が大きい。
 (治療を受けている新生児の中には、手を尽くしても亡くなってしまうことがあり、両親の悲しみに対しても自分をコントロールし、ケアをしなくてはいけない。)

 

仕事は仕事として割り切って働く。

 

新生児に対しての看護に興味があったり、赤ちゃんが好きで小さな命を見守ることが好きという方にとっては、やりがいを感じられるところです。

 

GIU
メリット

・専門的確実なスキルアップが出来る。
(さまざまな疾患の乳児がいる為、特に早産児看護は特徴的で全身の疾患の知識や技術を広い範囲で習得すること。)
・長期入院が多いため、家族と関わる時間が長いことも特徴。デリケートな問題が多い。
・看護師の力が発揮されやりがいを多く感じられる現場。
(家族をそばで見守り、ともに苦難を乗り越え、退院を迎える瞬間は感動と大きな喜びがある。)
・看護師の意見が治療方針に関わることのやりがいも感じられる。
・医師は看護師のアセスメントや意見を取り入れ今後の方針を決定することが多い。
・生命の尊さ、力強さを日々の成長で間近に感じることが出来る。
・退院した乳児の成長に大きな感動を感じられる(外来で、笑ったり、歩いたりしている姿)

 

デメリット

・乳児の死にも立ち会う場面があり、心痛を伴う。(染色体異常、重度障害児などの中にはGCUで亡くなることもある)
・退院できない長期入院児に胸が痛くなる。
 ※重度の障害を抱え、退院が困難となっている乳児がいる。
・家族の愛着形成が成り立たず、受け入れ拒否された乳児
・施設入所待ち乳児がいること。
・家族との関わりが厳しい。
 (現状が受け入れられず医療者に対して攻撃的になり、感情的になる場面があり。)
・閉鎖的な空間で家族と関わりを深めることは容易ではない。
 ※NICU、GCUは閉鎖的でワンフロアの病棟 
・言葉を話せない乳児の症状は看護師の観察力が大きな影響となり、異常の早期発見、ちょっとしたミス等 
・いつも緊張感とプレッシャーで一杯。
・看護師の仕事量が多い。
・2〜3時間ごとに授乳や投薬などのケアがあり。
・夜勤帯の看護師:複数の乳児を受け持つため、 「泣いている乳児をあやす」「決められた時間にケアを実施する」など忙しくときには休憩をとる時間もない。

 

 

PICU
メリット

・高い専門性を身につけられる。
・小児の集中治療の看護という観点から、今後の看護師人生に有利。
・やりがいを感じやすい点。
 ※子どもは成人よりも体力がなく急変しやすいが、同時に成人よりも回復が早い。
・子どもと接することができる点。

 

デメリット

・夜勤が多い。夜勤の72時間ルールの対象外となりますので、2交代制の場合、夜勤回数が1ヶ月6回位。
 ※まれに睡眠障害になることもあり、身体がきつい仕事です。
・精神的なストレスが溜まること。
・些細な勘違いやミスが入院中の子どもの命を奪う可能性もある。
 ※特に小児の薬剤量は成人よりも細かく計算しなければいけない為、ミスをしやすく、少しのミスでも命を奪う可能性あり。
・家族看護が重要、入院している子どもの保護者は患児の心配を、ストレスに感じ「怒り」という形で看護師にあたることがある。

 

求められるもの

・観察力と相手の視点で物事を考えることができるスキル
・いつ急変してもおかしくない重篤な状態ですので、異常の早期発見や急変を未然に防ぐために、些細な変化も見逃さないような観察力

 

以上、小児科病棟のNICU・GIU・PICUについて、これらの病棟の看護師の気力、体力がいる大変な事、やりがいにつながることなどについて紹介しました。

 

 

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