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結核病床看護師の仕事内容について

結核病床看護師の仕事内容について説明しましょう。

 

結核とは、結核菌という細菌が体の中に入り、増えることによって起こる感染症です。

 

日本では結核の約8割は肺です(肺結核)。

 

肺以外に、腎臓、リンパ節、骨、脳など体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります(肺外結核)。

 

結核菌が肺の内部で増え、特有な様々な炎症が起こり、肺が破壊されて、呼吸する力が低下します。

 

初期症状はカゼと似ていますが、せき、痰(たん)、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。

 

体重減少、食欲不振、寝汗をかく等の症状もあり、さらにひどくなると、倦怠感や息切れ、血痰などが出始め、喀血(血を吐くこと)や呼吸困難に陥って死に至ることもあります。

 

結核を発病している人が、体の外に菌を出すことを「排菌」といい、せきやくしゃみをすると飛沫(しぶき)に含まれる結核菌が空気中で飛び散り、それを他の人が吸い込むことにより「感染」します(空気感染)。

 

2週間以上、せきや痰(たん)、微熱が続くようなら、早めに病院にかかりましょう。

 

近くの結核予防会の病院等にかかることや最寄りの保健所に問い合わせれば、地域で結核診療が可能な病院を教えてもらえます。

 

結核かどうかの調べ方は、・ツベルクリン反応検査・インターフェロンガンマ遊離試験(IGRA) で調べます。

 

感染診断

 

・ツベルクリンという液を皮内注射して、48時間後に判定

 

・IGRA:血液を採って、試験管内で検査可能
BCGワクチンの影響を受けない為、ツベルクリン反応検査に代わって行われることが多くなっている。

 

発病診断

 

・X線を使った画像診断や細菌検査で診断

 

胸部X線撮影を行い、疑わしい影がある場合はCTスキャンなどの精密検査を行う。

 

・喀痰(かくたん)検査

 

結核菌を排菌しているかを調べ、塗抹検査、培養検査、遺伝子検査等あり、培養検査は結核菌が増えるのが遅い為、何週間もかかかる。

 

 

結核病床看護師の役割

 

医師への迅速な報告を行う役割:薬の副作用が疑われる場合はすぐに報告。

 

患者への精神的なケア:隔離という精神的なダメージも大きいことから大切。

 

入院生活の苦痛を軽減する関わり方:高齢の患者も多く入院している為、認知症予防の視点や少しでも多く接する。

 

※結核病棟は、隔離病棟である為ナースコールで看護師が呼ばれるとN95マスクを付けたり外したりしながらを繰り返し行うことが必要。

 

 

結核病床(病棟)看護師の仕事内容について

 

・申し送り
・受け持ち患者へ挨拶
・ラウンド・環境整備
・配薬および内服チェック
(自己管理をしている患者の内服後の確認)
・バイタルチェック検温・血圧測定
・点滴治療のある患者への輸液開始
・深夜帯でバイタルサインの異常がある患者への再検査
(異常の患者は医師へ報告し指示を仰ぐ)
・ 配膳・食事介助
・食事量の確認と配薬および内服チェック
・バイタルサイン
・カンファレンス
(医師合同1回/週、ナースのみ毎日)
・配薬セット(1回/週)
・ラウンド、物品の補充、環境整備
・申し送り・記録(電子カルテへの入力)等

 

患者と関わるため、コミュニケーションスキルが必要。(結核患者の年齢は、若い人と高齢者が多く入院していることが多い)

 

全身状態を観察するスキルが必要。例として、入院中に気胸を併発したケースもあるため、隔離病棟でのモニターおよびドレーン管理は、通常よりも充分な観察をすることが必要。

 

結核治療を目的に様々な患者が入院するので、スタンダードプリコーションを基に一般的な看護知識や技術も多く必要となる科になります。

 

 

結核病床看護師のメリット・デメリット

 

メリット

・入院期間が長期にわたるため、急性期病棟と比較し急変等がない場合、バタバタせず自分のペースで業務を行うことが出来る事。

 

・自分の気持ちに余裕を持って患者への対応やケアが出来ること。

 

デメリット

・隔離病棟に入室する際、自分の感染予防のためN95マスクを着用しての看護となり、しばらく装着しなければならないこと。

 

・患者と1番身近に接する機会が多いので、患者が現状を受け入れ前向きに捉えられる時を待つこと。

 

・患者が落ち込んだ表情でいる時は、今の気持ちや話を傾聴することしかできないもどかしさがある。

 

 

最後に、看護師としてのどんな経験も、将来へつながるための貴重な時間で、保健所との連携や治療の知識があれば重宝されます。

 

医療知識のある分、感染症や隔離病棟と聞くと不安になると思いますが、看護師として結核に関わったという経験は、今後の看護師人生においてきっとプラスになることでしょう。

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